あなたを嫌いにさせないで

親がイヤ。誰にも言えない愚痴。

誰かのスペシャルになるって大変なこと

母親だというだけで
いつでもかまってもらえて
機嫌を取ってもらえて
愚痴でもなんでも
「ウンウン」と聞いてもらえると
どうして思えるのかな
それが不思議


あの人には
理想の娘がいるんだよね
だけど私がその理想の娘とはちがうから
寂しいんだよね
私があの人の思った通りにならないから
不満で寂しいんだよね


でもさー
いつでもかまってもらえて
機嫌を取ってもらえて
愚痴でもなんでも
「ウンウン」と聞いてもらえる存在って
ほとんど恋人だよね


誰かの恋人として
誰かの特別な存在として選んでもらうって
とても大変なことだと思うんだけどな


どうして母親だというだけで
自分がそれほど特別な存在だと思えるのだろう
それが不思議


つかさー
愚痴と悪口を言おうと待ち構えている女が
顔を合わせた途端にため息ついて


「どうせ私は」
「あなたはいいわね」
「楽しいことなんて何もない」
「冷たいのね」
「私のことなんかどうでもいいのね」


と会うたびに言われたら
恋人だってうんざりして逃げ出すと思うよ