あなたを嫌いにさせないで

親がイヤ。誰にも言えない愚痴。

ラジオが壊れた。助けて

「ラジオが壊れた。助けて。今日来られますか」


というメールが来た
今日は行かれません
と返信した


電化製品が壊れた
というメールは以前にも何回かあり
すべて思い過ごしの思い込み


命に関わることでなし
もしほんとうに壊れていて
ラジオなしでは1日も耐えられないというのなら
隣の商業施設に電器店が入っているし


それでも一応


どういうふうに壊れたのですか?
スイッチを入れても音が出ないのですか?


とメールで訪ねたところ


「わからない」


という返事


すぐに飛んで来て
世話を焼いて欲しかったのだろう


ごめんなさい

それができないんです


時間的・身体的に都合をつけることはできても
精神的にできないんです
あなたとコミュニケーションを取るのが
とても負担なんです


冷たい娘で
ほんとうに申し訳ない
今週いちど寄りますので
その時にラジオ見ます
(でも私もラジオなんか直せない)
ごめんなさい



その後
私の態度に業を煮やしたのか
母親は
往復3時間はかかる場所に住んでいる叔父を呼び
ラジオを修理させたそうだ
それも
母親によると


「音が出て、ふつうに使えていたラジオを」


修理させたそうだ



たいへん無口な叔父は
黙って5時間(!)ほど


「いじくりまわしたあげく」
「ほんとうに壊した」


とのことで


「まったく何の役にも立たない」
「むっつり黙って気詰まりで仕方なかった」





ラジオは


「捨てたわよ」


と言うので
新しいものをプレゼントした


その新しいラジオが宅急便で届いた日にも


「荷物が届いたけど、訳がわからなくて開けられない。助けて」


とメールが来た


また「助けて」かぁ....と
呆れて放っておいたら
さすがに失礼だと気付いたのか
しばらくしたら
お礼のメールが来た


叔父のような目には会いたくないので
家電が壊れたというメールには
今後も取り合わないつもりです